現役外大生が、外大のメリットやデメリットと、向いている人を解説します。
- 外大への進学を考えている
- 外大に行くメリットが知りたい
- 英語が好きなだけで進学するのはアリなのか知りたい
- 英語が話せなくても進学して大丈夫なのか不安
そんな高校生や受験生の方々に向けて、現役で外大に通う私が、お悩みを解決します!
外大への進学って不安ですよね
そもそも大学、学部の数が少ないし、同じ学校の先輩もほとんどいないので、ちゃんとした情報が見つかりにくいです
進路相談もしづらく、迷っている方も多いのではないでしょうか?
私も受験生の頃は、相談できる先輩も、先生もいなくて、
「本当に私は外大に行くべきなのか?」
とかなり不安で、高校3年生の夏頃まで進路を決めきれずに迷っていました
そんな私が実際に3年以上通ってみて、わかったことは、
外大は、英語や外国語を本気で学びたい人にとって最適な環境です!
ということです
この記事では、過去の私と同じように外大への進学で迷っている方に、進路を決める助けになる、現役学生ならではのリアルな情報をお伝えします!
この記事を読むと、こんなことがわかります
- 外大に進学するメリット・デメリット
- 外大に向いてる人、向かない人
- 英語が話せなくても、外大に入って大丈夫か?
- おまけ:私の実体験
私が通っているのは、国公立の外大なので、その点はご了承ください
それでは、記事のお好きなところから、読んでいってください!
結論:外大に向いている人は?
まず最初に結論として、外大に向いているのはどんな人か、お伝えしておきます
英語・語学を4年間かけて学ぶという強い意思がある人が、外大に向いていると言えます
より具体的に言うと、外大に向いているのはこんな人です
- 本気で英語を身につけたい
- 将来語学力を活かしてやりたいことがある
- 英語以外に特にやりたいことがない
- 英語以外の外国語を専門的に学びたい
この4つのどれかに当てはまる方は、外大に進学するのが良い選択になるでしょう!
逆に、1つも当てはまらない方は、外大は合っていないので、別の大学、学部を検討するべきです
それでは、何故こんな結論になるのか、外大のメリットとデメリットを詳しくご紹介しながら説明していきます
外大に進学するメリット・デメリット
自分が外大に入るべきなのかを見極めてもらいたいので、外大に進学するメリット、デメリットを詳しく説明します!
ここで言う外大とは、「総合大学の外国語学部」ではなく、「外国語学部オンリーの外語大」です
例えば、東京外大、神戸外大、名古屋外大、関西外大などです
大阪大学の外国語学部や、早慶の外語は含めていませんので、ご注意ください
まずはメリットとデメリットを、一覧でご紹介します
メリットはこの7つです
- 語学を学ぶ環境が整っている
- 留学制度が充実している
- 留学生が多く交流もしやすい
- 多様性に寛容な人が多い
- 真面目に勉強する学生が多い
- 語学を使う業種の就職に強い
- 外大=英語ができる、という錯覚資産が手に入る
デメリットはこちらの6つです
- 語学系の学部しかないので、他学部との交流が難しい
- 一般教養の科目を専門的に学べない
- 通うだけで英語がペラペラ、というわけではない
- 予習復習が必須で、勉強する必要がある
- 派手さに欠ける
- 女性がかなり多い
ざっとみていただき、外大のイメージが多少つかめたでしょうか?
それでは、メリットとデメリットを、それぞれ順番に、詳しく説明していきます!
外大に進学するメリット
まずは外大に進学するメリットから、1つずつご紹介します!
語学を学ぶ環境が整っている
外大は、他の総合大学や学部と比べて、語学を学ぶ環境が圧倒的に整っています
具体的に挙げると、こんな感じです
- 専攻の語学の授業が毎日のようにある
- ネイティブの優秀な教授が多い
- 語学関連の書籍が図書館に豊富にある
- 語学を学ぶ仲間が大勢いる
- マイナー言語の専攻、選択ができる
- 語劇や英会話サークルなどの活動が盛んである
授業でも、授業外でも、語学を身につけるために最適な環境が、外大にはあります
特に1、2年生の頃は、授業でかなり英語力が鍛えられます
私の場合は、週に6コマ英語の授業があり、2コマが第二外国語の授業がありました
文学や論説文を読む講読の授業や、言語学の授業、文法や発音の授業、英会話、英作文の授業などがあります
高校の内容よりも発展的な内容で、他学部の学生よりも英語が得意になるはずです
また語学だけではなく、その言語の背景にある、歴史、政治、経済、文化などを学ぶ機会にも恵まれています
現地に住んだり、適切にコミュニケーションを取るためには、その言語や地域の背景知識が必須です
その背景知識を授業で身につけることができるのも、外大の大きなメリットです
そんな授業を教えてくれるのも、優秀なネイティブの先生です
授業外でも、外国語で劇をする語劇祭や、英会話サークル、模擬国連などの語学関連の活動も盛んに行われています
語学に対する意欲が高い他の学生と一緒に勉強できる、素晴らしい環境が外大にはあります!
留学制度が充実している
外大の最大のメリットとも言えるのは、充実した留学制度です
外大であれば、留学に行かない人が少数派なほど、みんな留学に行きます
どの外大も、留学制度には力を入れています
豊富な提携校、留学に関する相談などのサポート、補助金、単位認定制度など、留学したい方にはうってつけの環境です!
特に、関西外語大は群を抜いて留学制度が整っているので、留学に力を入れたい方は調べてみることをおすすめします!
留学生が多く交流もしやすい
外大には、留学生が多く来るので、交流がしやすいです
一般の大学よりも人数は多いですし、距離が近いと思います
留学生を見ない日は全くありません
留学生交流センターがあったり、留学生とのイベントがあったりと、海外の友人を作るには最高の環境です!
英語を話す友人が欲しい、外国人の恋人が欲しい!という方には嬉しい環境ですよね!
多様性に寛容な人が多い
外大に通う人は、多様性に寛容な人が多いです
外国語や、その言語の背景を学ぶため、異文化を受け入れる土壌が育っていきます
そんな環境にいれば、自分自身も、多様性を認める価値観になっていくでしょう
グローバル化が進む世の中で、こうした価値観が自然と形成されることは大きなメリットです
また、多様性、つまり個々人の違いが受け入れられる環境というのは、非常に心地良く、精神的にも平穏に過ごしやすいです!
私の経験上ですが、奇抜な格好をしていてもあまり気に留めませんし、留学生だから、外国人だからと差別する人も見たことがありません
また、ブログを始めた、みたいなことを言っても、奇異の目で見られることはありませんでした
精神的にも平和に過ごしたい人にとっては、理想の環境だと断言できます!
真面目に勉強する学生が多い
外大生は、語学を身につけようと思って進学するので、根が真面目で勉強熱心な人が多いです
日々の授業で、特に専攻の語学では予習や復習が必要ですし、課題も結構出ます
出席がカウントされるものも多いです
もちろん授業だけでなく、日常的に英語を練習したり、TOEICやTOEFLなど資格の勉強をしている人もたくさんいます
真面目に勉強して、英語を話せるようになるんだ!という意思がある方は、自分を高められる環境になります!
語学を使う業種の就職に強い
外国語に特化した大学なので、語学系統の就職実績が豊富です
外資系や貿易、空港、英語教師など、語学力が求められる職業の就職にかなり強いです
実績も多く、就職されたのOB・OGも多いので、相談やサポートも受けられます
大学に、語学系統の求人案内も届いています
語学を仕事にしたい方には大きなメリットになります!
外大=英語ができる、という錯覚資産が手に入る
外大生だというと、主に就活の場面で、「英語ができる」と認識してもらえます
錯覚資産、というのは、学歴や年収など表面的な情報で、「優秀そう」と勘違いしてもらえる、ということです
本当の英語力とは関係なく、英語ができる、という印象を与えることができるんです
実際に、他の学生よりは英語が得意になっていることは間違いありません
私は外大生なのにエンジニア志望をして就活をしていましたが、英語ができる、というのが評価される場面は多かったです
今の時代、どんな仕事でも英語や語学の使い道はあるので、外大生である、と言えることが、外大のメリットの1つです
以上7つが、実際の外大生の目線から見た、外大のメリット7つでした!
このメリットが自分に活かせそう!と思った方は、外大が合っているかもしれません
ですが、当然ながらデメリットも色々ありますので、今度はそちらをご紹介します!
外大に進学するデメリット
外大のメリットを7つ消化したところで、今度は反対に、デメリットも6つご紹介します!
語学系の学部しかないので、他学部との交流が難しい
外大には語学系以外の学部がないため、幅広い学部の学生と交流するのは難しいです
大学時代にたくさん友人を作って人脈を広げたい、という方は総合大学に入ったほうが良いです
もちろん外大にいても、インカレサークルやアルバイトなど、自分から行動すれば交流は広げられます
しかし、時間や手間がかかるため、気軽にいろんな学部の友達を作るには、外大は不向きです
一般教養の科目を専門的に学べない
外大は、語学や外国の文化などの授業が豊富な反面、その他の一般教養の科目は、深く学べない場合が多いです
総合大学であれば、他学部の専門的な講義も受講でき、勉強の選択肢は広いです
一方外大には、そもそも他学部の授業がなかったり、あっても基礎的な内容だけだったりという場合がほとんどです
私の通う外大では、経済・経営・法律・文学など文系科目の授業は一通りありますが、他の学部の専攻のような発展的な内容の講義ではないです
英語以外にも専門的に学びたい学問がある、という方は、外大はオススメできません
通うだけで英語がペラペラ、というわけではない
よく勘違いされますが、「外大に行けば英語が堪能になる」というわけではありません
もちろん英語の授業の質や分量は他学部よりも優れていると思います
英語を学ぶ環境も整っています
しかし結局、英語が話せるようになるかどうかは、本人の努力次第です
授業を受けているだけで英語がペラペラになるから外大に行きたい!という考えの方は、入学するとおそらく後悔してしまいます
予習復習が必須で、勉強する必要がある
専攻語学の勉強は、予習や復習が求められるので、外大生は勉強しないといけません
大学に入ったら遊びまくりたい!という方には外大は絶対にオススメできません
今あなたが受けている高校の英語の授業、毎回予習がありませんか?
教科書の例文を読んだり、文法の問題を考えたりと、何かと予習していますよね?
大学に入っても、同じように予習でテキストを読んだり、作文を書いたり、予習に時間を取られます
しかも、テキストの内容が、海外の小説や難しい新聞記事だったりして、難易度が上がります
内容が難しいと、予習だけではなく復習も必要になり、結果、受験の時より勉強してる、なんて状態もあり得ます
受験が終わったらもう勉強なんてやりたくない!という方は地獄のような環境になります
派手さに欠ける
外大生は根が真面目な人が多いので、派手にはっちゃけるような校風ではないです
もちろん、明るくていわゆるパリピみたいな人もいますが、少数派です
キラキラしたキャンパスライフを送りたい!という理想は外大では叶えられないでしょう
そういう方は、早慶の外国語学部のような、私立の総合大学の中の、語学専攻を目指した方が楽しい大学生活になります
女性がかなり多い
外大はどの大学も、女性の割合が多いです
男性が多くて4割、少ないと1〜2割で、女性社会なところが大半です
女性が苦手な男性には辛い環境になるかもしれません
逆に、大学で出会いが欲しい女性には、男性が少ない環境は不利だと言えます
私の大学では、男子が草食系すぎて魅力がない、と結構言われていたりもします
大学に出会いを求める方は、外大は向かないかもしれません
以上が、外大のデメリット6つでした!
これらのデメリットが、妥協できるかそうでないかで、あなたが外大に合っているかどうかがわかると思います
それではたくさんのメリット・デメリットを踏まえた上で、外大に向いている人、向かない人をそれぞれご紹介します!
外大に向いている人・不向きな人
外大のメリット・デメリットを見ていただいて、
「自分は向いてそうかな?」
「自分は外大より総合大学の外語や、他学部が向いているかも」
となんとなく感じていただけたと思います
ここでは、数年間外大に通い、色んな人を見てきて、私なりに向き不向きが分かったので、それをご紹介します
まず、外大に向いているのはこんな人です
- 大学4年間を通して英語・語学に打ち込みたい
- 将来語学力を活かしてやりたい仕事や目標がある
- 英語以外に特にやりたいことがない
- 英語以外の外国語を専門的に学びたい
メリットで何度もお伝えしたように、外大は語学を本気で学びたい人には本当に最適な環境です
また、語学の勉強は実利があって、直接仕事に役立てることができます
どんな仕事にも活かせるので、「将来の目標や職業は決まっていないけど、英語は好き」という方も、将来の選択肢を広げるには、外大で語学を磨くのもアリだと思います
ちなみに私は、後者の選択をしました
「やりたい仕事はないけど、英語は好きだし、絶対無駄にならないから、外大に行こう」という決め方です
実際に、就職後にも英語は活かせますし、何なら日常的にも情報収集や映画鑑賞などで英語を使えているので、良い選択をしたと思っています
逆に、こんな方には外大は不向きです
- 英語以外にも専攻したい学問がある
- 大学では勉強したくない、遊びやバイトがしたい
- いろんな友人を作って人脈を広げたい
まず、英語以外に学びたいことがある人は、そちらを優先すべきです!
ぶっちゃけ英語は、スキル面だけなら、独学で十分習得できます
ですが、例えば経済学、マーケティング、心理学と言った他の学問は、独学で体系的、専門的に学ぶのは厳しいです
どんな大学でも英語の授業は必修なので、他にやりたいことがある人が、わざわざ外大に行く必要はありません
また、大学で勉強をしたくない方は、外大に行くと予習復習で絶望しますし、
大学時代にコネを増やしておきたい、という人には、外大という狭い環境は適しません
以上が、外大に向いている人、向いていない人、でした!
あなたはどちらに当てはまりそうですか?
少しでも、進路を考える助けになっていれば嬉しいです
「自分には外大が合ってるかも」と思った方は、是非最後まで読んでいってください!
英語が話せない、英語力に自信がなくても外大に入って大丈夫?
最後に、今の英語力に不安を感じている方に、エールを送ります!
「自分は結構外大に合っていそうだな」と思った方の中には、
「英語の点数は取れるけど、全く喋れないし、入学後が不安」
という方も多いんじゃないでしょうか?
そんなあなたに向けて、「今は喋れなくても全然大丈夫だよ!」と伝えさせてください!
これは私の体験から断言できます!
入学前は、私も英語は座学はできるけど会話は全くダメ、という状態で、かなり不安でした
ですが、実際に入学して分かったのは、外大にいる学生は大体みんな同じ不安を抱えている、ということでした
そもそも外大に行く人は、「英語を話せるようになりたい」と思って進学しますよね?
元から英語ペラペラの帰国子女みたいな人は、外大に行く意味がないんです
そして、日本の英語教育では、会話は全く練習してこないので、「英語を話す」ことに関して苦手意識がある人も結構います
また、受験に合格して入学できたということは、基礎的な英語力は十分備わっている、という証明でもあるので、過度に不安を感じる必要はありません!
スタートラインはみんな一緒です
差がつくのは、入学後いかに努力するか、英語を練習するか、それだけです!
外大に本気で入りたいと思ってくれたのなら、入学後への不安は気にせず、受験勉強に専念してください!
ちなみに「今受験勉強が全然進んでいない…」「長時間の勉強が辛すぎてサボってしまう…」という方は、こちらの記事をどうぞ。勉強嫌いでも、サボりがちな人でも、誰でも毎日10時間勉強できるようになる、タイマー勉強法をご紹介しています。
受験勉強ができずなくて辛い?誰でも10時間勉強できるタイマー勉強法を試して!
私も受験期に全然勉強できなかったんですが、3年生の夏休みから実践し始めた結果、急に勉強が楽になって、成績が急上昇しました。最終的には、塾に通わずにセンターで85%を取り、国公立に現役で合格したため、ある程度の信頼性はあると思います。
受験勉強が辛いけど、本気で頑張りたい気持ちがある方は、是非目を通してください。
きっとその先に、充実した外大でのキャンパスライフが待っていますよ!
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
外大に進学するメリットとデメリット、向き不向き、お伝えできましたか?
少しでも進路を考える助けになっていれば嬉しいです!
最後に、簡単に記事のまとめをしておきたいと思います!
まず、メリットはこんな感じでした
- 授業や留学制度など、語学を本気で学ぶには最適な環境が揃っている
- 多様性を受け入れ、真面目で勉強熱心な学生が多い
- 外大生であること、語学力は就職で活かせる
反対に、デメリットは以下の通りでした
- 語学系の学部しかないので、他学部との交流が難しく、他の分野を詳しく学べない
- 予習復習が必須で、英語力を身につけるには勉強する必要がある
- 派手さに欠ける校風で、女性が多い
このメリット・デメリットを踏まえた上で、外大に向いている人、そうでない人を説明しました
外大に向いているのはこんな人でした
- 大学4年間を通して本気で英語・語学に打ち込みたい
- 英語は好きで、他に特にやりたいことがない
逆に、外大が合わないのはこんな人でした
- 英語以外にも専攻したい学問がある
- 大学では勉強したくない、人脈を広げたい
そして最後に、英語力に自信がなくても、みんな同じだし、入学後にいかに努力するかの方が大切だから安心してください、というエールも送りました!
少しでも、外大へ進学を検討する参考になれば幸いです
もし外大について聞いてみたいことがあれば、コメントで気軽に教えてください!
全て目を通して返信します!
それでは、ありがとうございました!